私の仕事は事務職で書類のチェックミスやハンコの押し忘れが多いです。
自分でもミスが多いと知っているので何回もチェックし、「うん、大丈夫。何度も見直した」となっても、やはりどこかしら漏れがありました。
先輩から「全体を見ると漏れるから、チェックする所だけ見るようにすれば」とアドバイスをもらい、 治具(作業をやりやすくするための道具)を作って漏れをチェックするようにしました。
見える場所が少なくなる分、意識が散らなくなり、ミスも発見しやすくなりました。
最初は「なんで自分はこんな事までしないとミスが減らせないんだ」と自分を責めて落ち込みました。
ただ自分が発達障害であると知ってからは「ミスが多いのが自分の特性ならそれに合わせた対策をしよう」と前向きに考えるようにしています。
現在では後輩がそれまで手書きだった成績書をエクセル化し、私の入力漏れも少なくなりました。
成績書のエクセル化はミスの多い私の為にやったというわけではなく、業務改善の一環として行ったことです。
ただ後輩もミスが多い私を見て「入力漏れが出なくなる仕組みを入れよう」と考えた可能性はあります。
結果、私以外の他の人も成績書の作成がやりやすくなりました
障害を持つ人が問題を顕在化させ、それに対する対策を行う。その結果、障害を持たない人も仕事がやりやすくなる。
これが障害を持つ人と持たない人が一緒に働くメリットだと思います。
こんなことを言うと「ミスするやつがえらそうに言うな」と怒られそうですが、私は本気でそう思っています。