うちの会社では途中まで加工した製品を一度協力会社に発送し、部分加工をしてから送り返してもらっています。
この外注管理を女性の先輩社員と2人で担当していました。
この先輩は仕事に厳しい方で、私はミスをしてよく怒られました。
当時はもう自分自身の発達障害傾向を自覚していたので、叱責されてもあまり深刻に受け止めないようにしていました。
深刻に受け止めすぎて、うつなどの二次障害が発生し、仕事のパフォーマンスが落ちることの方が怖かったからです。
ただ私は大丈夫でも、周囲の人は違います。
叱責の声がするたびに嫌な気持ちになりました。
会社でも問題になり、上司から大声で怒鳴るような叱責を控えるように2人とも注意されました。
この部署も2年ほどで私が異動となりましたが、2人の関係は最後までしっくりくるものではなかったように思います。
当時この先輩のことを怒りっぽい性格の人なんだなと考えていました。
ただ、発達障害について勉強して「カサンドラ症候群」という存在を知ってからは、私の発達障害が先輩を怒りっぽくさせていたのかもしれないとも思いました。
※カサンドラ症候群:パートナーあるいは家族など身近にいる人が自閉スペクトラム症(ASD)のため、適切な意思疎通や関係性を築けない心的ストレスから、不安障害や抑うつ状態といった症状が起きている状態を指す。 (参照:大阪メンタルクリニック。サイトはこちら)
その女性の先輩から直接話を聞きましたが、私と働いていた時、年1回のストレスチェックで悪い評価だったそうです。
現在部署が変わったのであまり顔を合わせることはなくなりましたが、たまにちらっと見かけると前よりやさしい顔になっており、ストレスも減ったのかもしれません。