私の最初の仕事観を作ったのは大学時代にやっていた居酒屋のアルバイトだと思っています。
キッチンで料理を作る仕事だったのですが、最初は揚げ物を焦がしたり、串焼きを焦がしたり、ミスばかりでした。
当然、店長から怒られますし、同僚からも冷めた目で見られます。
ただ、アルバイトをやめようとは思いませんでした。
ずっと野球をやっていたのでガッツがあったのでしょう。
「仕事ができなくて、嫌になって辞めるなんてみっともない。野球のきつい練習も耐えたんだ。アルバイトだって耐えてみせる」
そう考えて必死に仕事をしてました。
アルバイトを始めて1年くらい経った頃、年末の帰省で他のバイトメンバーがシフトに入らない時がありました。
店長がシフトで頭を悩ませています。
私は実家住みで年末年始の予定も空いていたので「シフト入りますよ」と助け舟を出しました。
その年末年始はキッチンで料理を作ったり、状況に応じてホールに応援に入ったり、フル回転でがんばりました。(※当時はホールで接客もできるようになっていました)
年末年始の人手不足を乗り切った後、店長から声をかけられました。
「ありがとう。辛さんがいて助かったよ」
人の役に立てたと思うと私も非常にうれしかったです。
仕事についてはその時の良いイメージが強く残っています。
「最初はミスばかりで周りから白い目で見られる。それでも長く続ければ戦力になるし、感謝されるようにもなる。仕事が普通にできるようになれば、周りの目も変わってくるんだ」
その最初の良い仕事観があったからか、その後就職して壁にぶつかった時も「大丈夫。絶対あとで挽回できるから」と考え、乗り越えることができました。