冒頭の話を聞いて「なんのこっちゃ?」と思った方もいると思います。
私も当時意味がわかりませんでした。
話は大学時代にさかのぼります。
スーパーの精肉部門でアルバイトをしていました。
20年以上も前なので時給は770円です。
私は夕方から閉店までの勤務で、日中働いているパートの女性から仕事を指示されます。
パートの女性は18時ごろには帰ってしまい、そこから先は一人で女性に指示された仕事をこなしてました。
仕事にだいぶ慣れ始めたころ、野菜売り場のアルバイトが怒鳴りこんできました。
「なんで品出し手伝わないんだよ!」
私としてはなんでいきなり怒鳴られているのか、わけが分かりません。
剣幕が剣幕なので言われるままに品出しを手伝います。
品出しがイレギュラーな作業でその時たまたま人手が足りなくて私に助けを求めたのだと考え、翌日以降もパートの女性に言われた指示をこなしていました。
するとしばらくして、また例のアルバイトが怒鳴りこんできます。
怒鳴られた時だけ品出しを手伝って、それ以外の日は精肉の仕事をひたすらこなすということが続きました。
当時の私は社会人経験が少なかったので「言われた仕事は言われた時だけやる」という認識でした。
翌日にはリセットされて、前日に指示された仕事は無かったことになり、当日パートの女性に指示された仕事をするというものです。
アルバイトを始めて2ヵ月くらいして、ようやく閉店間際の品出しは自分の定例業務だと言うことが分かりました。
きちんと説明を受ければスムーズに仕事をしたのに、パートの女性に指導を任せて細かく対応しなかった会社の落ち度もあると思います。
ただ今考えると、私の発達障害の特性から来る融通の利かなさに原因があったのかもと思いました。